吹付断熱工法
発泡ウレタンとは、フロンガスなどの発泡剤を加えて発泡させて作った充填式の断熱材や板状の断熱材です。 発泡状の断熱材であり、高い断熱性能を発揮してくれる頼もしく理想的な断熱材です。 発泡スチロールのような素材というと、わかりやすいかもしれません。 |
充填式の発泡ウレタンとは、1液タイプの物と2液タイプ物の2つの種類があり、どちらも発泡剤が硬化し発泡スチロール状の断熱材となります。鉄筋コンクリートや鉄骨に吹付ける事で、鉄伝導率が高い鉄筋コンクリートや鉄骨造に断熱性をプラスさせる事が出来ます。 1液性タイプの発泡ウレタン1液タイプは、スプレー缶のような形をした発泡ウレタンで、素人でも扱いが可能です。ノズルを押す事でモコモコとしたウレタンフォームの泡が出てきて、付着させたい部分に吹付けます。発泡の際に熱は発生しませんので、付着素材への引火性など気にしなくても良いです。 色は、白や黄色の物が多くあります。1液性発泡ウレタンは、部分的に発泡ウレタン施工をしたい場合に採用する発泡ウレタンです。
2液性の発泡ウレタン2液製の発泡ウレタンは、2つのドラム缶に入った異なった発泡ウレタンの薬剤をミックスして発泡させる発泡ウレタンです。その為、専用の資格を持った職人さんじゃないと扱う事が出来ない高度な発泡ウレタンとなります。 コンテナ付きの車両に2液性発泡ウレタンの材料を積み込んで現場に駐車し、ホースの中で2液性を撹拌させたものをガン付きのノズルから発砲させ、付着させたい部分に吹付けします。大掛かりな機械の設置となってしまい、1液性の発泡ウレタンより大きな手間が生じてしまいます。 しかし、1液性発泡ウレタンよりも性能が高いので、均一でしっかりとした発泡ウレタン断熱材を採用したい場合は2液性発泡ウレタンをオススメします。自己接着力に富んでいますので、天井や凹凸部分等接着しにくい部位にも容易に施工が出来、高い精度を発揮します。 2液性発泡ウレタンの場合、2液が混合する際に化学反応を起こして発熱しますが、付着して硬化する際に熱は発生しませんので、付着させる材料へ発熱への影響は気にせず使う事が出来ます。 40分程度で硬化し、硬化前に触れてしまうと発泡ウレタンの断熱効果が現象してしまいます。 色は、ピンク色や黄緑色、黄色、オレンジ色などがあります。充填式発泡ウレタン材を施工する際は、このような施工の流れで行っていきます。
周辺養生発泡ウレタン吹付け施工部分以外の部分に飛散しないよう、マスカーなどを使って周辺を養生します。
発泡ウレタン養生施工部分に、発泡ウレタン材を吹き付けます。 流れとしては横に流れるように吹付けていき、均一な厚みに仕上げます。
硬化後吹付け厚みを確認硬化後、設定どおりの吹付厚みになっているか否かを、専用のピンを用いて計測します。 断熱材ですので仕上げ材に隠れてしまいますので、厚みの計測を写真として残しておく事が一般的となります。
工場で生産される断熱材とは違い現場で施工する断熱材ですので、その建物の部位に適した断熱材とする事が出来ます。 オーダーメイドのような断熱材となりますので、高い断熱効果を発揮します。 |